溶接現場の技術教育の課題を
「溶接伝承マスター」が解決します!

今までの溶接教育の課題

腕加減、勘、コツ…に頼るしかない

  • 溶接の結果を見て、良し悪しを判断して教育するため、リアルタイムで指導ができない。

  • 具体的な感覚を教えることができないため、
    個人差が出る。

  • 教えられる方は、具体的な感覚がわからないため、やっていることの意味や楽しさがわからない。

技能習得に時間がかかる

  • 教育に時間がかかる=コストがかかる。

  • 現場の慢性的な戦力不足。

溶接に必要な感覚を
見える化する
溶接伝承マスター

そこで、「溶接に必要な感覚を見える化する」というコンセプトを元に、どうすれば溶接技術を早く向上させ、教育時間を短縮させることができるかを考えて開発したのが『溶接伝承マスター』です。

溶接伝承マスターとは

「母材とトーチの適切な距離」を
ウェアラブルデバイス(Versatile®※)
表示
することで、
溶接に必要な腕加減、勘、コツ…の感覚を習得する新しい溶接教育ツールです。

この溶接伝承マスターを使った新しい教育のメリットは、リアルタイムに電流値を測定し表示することで、これまで見ることができなかった作業者のトーチの動きを指導者が把握することが可能になることです。
また既存の溶接機に加工無しで簡単に取り付けられるため、普段の環境で、普段使用している半自動溶接機を使って教育することができます。

※Versatile®(バーサタイル)とは
Point

アーク長を一定(=電流値一定)に
保つことが大事!

半自動アーク溶接ではトーチと母材との距離により溶接の結果が異なります。トーチ距離を適切な距離で安定させ、正常な電流値で溶接を行わないと溶接不良となってしまいます。

▷ トーチ距離が正常:ワイヤー長が15mm程度となり、安定した溶接が行える。
▷ トーチ距離が近い:ワイヤー長が短くなり、電流値が上がる。
▷ トーチ距離が遠い:ワイヤー長が長くなり、電流値が下がる。

溶接伝承マスターを使用説明のグラフ 溶接伝承マスターを使用説明のグラフ

溶接伝承マスターの仕組み

溶接機からCTセンサーで測定した
電流値が、wi-fiでスマートフォンに
送られ、
リアルタイムで作業者の
ウェアラブルデバイスに表示されます。

「溶接伝承マスター」は、 新たに専用のネットワーク環境を構築する必要のないスタンドアロンタイプ。
Wi-Fi 機能搭載のため、ネット環境がない現場でも単体で使用でき、 社内ネットワークに接続する必要がないのでセキュリティ面での不安もありません。
対応溶接
アーク溶接(半自動)

半自動アーク溶接機であればメーカー、ガス溶接、
ノンガス溶接を問わず使用できます。
取り付けもセンサーをトーチケーブルに挟むだけという非常に簡単なシステムとなっていますので、
どんな場所でも使用していただくことができます。

アーク溶接(半自動)
対象業種
  • 自動車製造業
  • 建設業
  • 学校
  • 造船業
  • 製鋼・鉄工関連
  • 溶接関連団体 など
  • 自動車製造業
  • 造船業
  • 建設業
  • 製鋼・鉄工関連
  • 学校
  • 溶接関連団体 など
指導者
画面共有モードで指導者もリアルタイムの電流値、時間経過のログデータと併せて、作業者の溶接状況を把握できます。
作業者
ウェアラブルデバイスを装着しスマホは作業着のポケットへ。
作業者は、ディスプレーに表示された緑のボールが許容範囲に入るように作業することで適切なトーチの距離を習得できます。

Review

作業者の声

  • スマートグラスのディスプレイ表示に集中して溶接をしてみましたが、
    いつもよりも安定した溶接ができていて驚きました。
  • 指導者がいなくても一人で練習ができるので、上達が早まると感じました。
  • 近未来的なイメージでかっこよかったです。
  • 僕はスマートグラスがあるほうが、上手くできました。

指導者の声

  • 製品を溶接できるようになるまでには数年を要しています。
    今回のデモで配属から3年目の若手社員が、スマートグラスを付けていた方が
    アーク長が安定していることを確認できました。
  • 習熟期間を短縮するアイテムとして有効性を感じましたので、
    前向きに購入を検討したいと考えております。

NEW! ログ情報が
記録できるようになりました! (2022/12/13)

溶接中のログ(電流値、時刻、目標値、差分)データがスマートフォンに記録できるシステムバージョンアップを実施しました。
この機能アップデートにより、実演後に作業者と指導者が一緒にデータを確認しながら振り返りを行えるだけでなく、毎日の記録により新人教育の進捗が確かめられるため、指導や教育の幅が広がることが期待されます。
また、保存したデータをPCに取り込めば、グラフ化や分析ができるほか、年次比較等より幅広い人材教育・技能向上への活用も見込まれます。

溶接中のログ記録
① 電流値
② 時刻(hh:mm:ss)
③ 目標値
④ 差分
がスマートフォンに保存されます。
Point

今回のバージョンアップの4つのポイント

※すでに溶接伝承マスターをご利用の方はGoogle playストアより「溶接伝承マスター」アプリの更新をお願いします。

  1. 1.溶接作業の見える化

    新人教育の日々の結果や作業者の溶接習熟度合の確認が可能です。
    熟練工のデータを参考に目標値を設定することで、中堅社員の技術向上の底上げも可能になります。

  2. 2.溶接作業の振り返りが可能に

    電流値などのログデータと、ビードやスパッタ量とを見比べて、溶接作業の振り返りができます。

  3. 3.指導時間・練習時間の短縮化

    指導者は作業者の溶接の傾向が数値として把握できるため、指導内容が明確化します。
    作業者自身も感覚の変化に気づきやすくなり、練習効率が向上します。
    結果的に、教育に付き添う時間の短縮や、練習時間の短縮にもなるため、人材育成に繋がります。

  4. 4.ログの加工・分析が容易に

    EXCEL形式でログが保存されるので、データの加工が容易。
    データをグラフ化するなど、ビジュアライズ化することで、より見やすく・わかりやすくデータの確認が可能です。